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タコメーターを回す

Tag: JZX70G

taco1.jpg

マフラーも交換し、調子は良いのだがタコメーターが回らない・・・
マゴソに1JZ-GTEや1G-GTEのターボ系エンジンをスワップするとタコメが回らないという話は結構聞いていた。
以前ハチロクに4AG5バルブ&フリーダム&AE92の4A-GZE同時点火というパターンでもタコメが回らずアレ?となった事がある。
ハチロクの場合の解決策は、タコメを回す為だけに

ハチロクのコイル&イグナイタを残す

という、かなり笑える方法が採られた。
しかしマゴソに1JZ-GTEだとダイレクトイグニッションの為、そういう事も面倒だ。
なんとかしてタコメを回せないモノだろうか・・・

そこで手始めに、ウチにタマタマ有ったJZX81の1JZ-GEのタコメーターパルスをオシロで測定してみた。

taco2.jpg

今時のデジオシではなく、レトロなアナログオシロなのでデジカメで波形を撮るのが難しい。(^^;
詳しい測定条件は忘れたが、5V/divだったハズ。
時間の方に関しては完璧に忘れたので書かない。(ォ
とりあえず12V付近から始まり、0Vにガクンと落ちるのがコイル通電開始なのだろう。
で、8〜9V辺りに上がって来てしばらくすると振り切れ、しばらく後に暴れながら12V付近に戻る・・・正確には覚えてないんだが50V/p-p超えてたと思う。
という事は、この部分がコイル通電終了=放電開始で、通電を止めたしばらく後にコイルの逆起電でドンと電圧が上がる=点火という考え方で間違いは無いかと思う。

と言う事はだ。
イグナイターから出てるタコメーターパルスの正体は、コイル1次側の線に適当な抵抗入れて減圧させたモノでは無いだろうか?
点火系で、バッテリー電圧以上の電圧が出るトコと言えばココくらいしか無いからだ。

次に1JZ-GTEのタコメーターパルスを観測。

taco3.jpg

確か5V/divで測定。
チョロっとヒゲが出てる部分があるけど、普通に12V/p-pのパルスが出てると思って間違い無いだろう。
とすれば、1JZ-GTEのパルスでマゴソのタコメが回らない原因というのは、入力が大方50V/p-pで設計された回路に、たかが12V/p-pのパルス入れても

反応するワケが無い

というトコだろう。

となれば、1JZ-GTEのパルスを増幅してタコメに入れてあげる・・・にしても、車の電源は12Vだからして、ソレ以上の電圧のパルスを作るには、単純なスイッチング回路だけではなくチャージポンプで電圧を作るなり、昇圧トランス入れるなりせねばなるまい。
ぶっちゃけた話100V-12V辺りの電源トランスをブチ込んでやりゃ良いんだろうが、なんかそれでは

スマートでは無い

ので気が乗らない。
となればメーターを変造するしかあるまい。

そこでネットで参考になるモノを探していたら、ズバリのモノを発見してしまった。
コレである。
AW11にAE92の同時点火を移植した場合、今回と同じ状態に陥るのだが、コレをどうにかする為にしみずさんが取られた方法は、タコメーターのパルス入力部の減圧抵抗とローパスフィルタの定数の変更である。
ターボ系もNA系も、タコメのドライブ回路(F/V変換)辺りの回路はそうそう違ってはない(ハズな)のだから、F/V変換に放り込む電圧はどちらも変わりはない(ハズだ)。
となれば、両者の違いはココになるのだ。

となれば早速マゴソのタコメを分解。

taco4.jpg

この基盤を元に起こしてみた回路図がコレ

tacho.png

基盤のパターンを追い掛けて書いたので

多分間違ってる

と思われる。(ォィ

この回路のパルス入力部分の赤丸で囲んだ部分、ココが減圧とローパスフィルタ部分になる。
最初の抵抗2つで分圧して電圧を落とし、次の抵抗とコンデンサーで高周波成分を削っているのだ。
だからこの部分を12V/p-pに合わせてしまえば1JZ-GTEでも動くハズである。
肝心の定数は

算数が嫌い

なので、先のしみずさんのページからパクらせていただきました。m(_ _)m
実は後で知るのだが、ハチロク系のメーター見たら全然違う回路で、先の定数は

マグレで当たってた

のだが。(笑

ぶっちゃけどれを変えれば良いのか?と言えば、下の写真の丸で囲んだパーツを交換してあげればOK。

taco6.jpg

交換は、ハンダ吸い取り機でハンダを吸って・・・なんて事を知ってる向きに説明しても無駄だろうから、とりあえず指定の部品の足をニッパか爪切りでスパッとブッタ切って外し、残った足の裏側のハンダを溶かしながら、足をニッパやピンセットで引っ張ればキレイに取れる。
足が取れたら、裏側のハンダをハンダゴテのコテ先で弄ってたらポコっと穴が開くので、ソコに新しいコンデンサーや抵抗を入れて再度ハンダ付けし直し、余分な足を切れば完成だ。
コレで実際にマゴソに付けてテストしてみたら・・・バッチリ動きまっせ!(^^
別に付けてるデジタルタコメーターとバッチリ数字が合いますので、誤差はほぼ無いと言っても良いだろう。

この方法は、マゴソに限らずクラウンやマーク2のトヨタ車全般のアナログタコメーターに使えるハズだ。
まずはタコメーターのパルス入力からパターンを追い、分圧部分とローパスのコンデンサーを探し、この定数のモノに交換してあげるだけ。
タコメ動かずに困ってる方は、一度チャレンジしてみて欲しい。(^^


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