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ハーネス分離

Tag: CN11S ECU

たとえばアルトのNAからアルトのターボにする場合、全部のハーネスを入れ換えてしまえば間違いない。 しかし、今度の場合、アルトからセルボである。当然電装部品の位置は完全に変わってくる訳で、それに合わせて電装部品にセルボを使えば、内装は全部セルボになってしまう。
だからといって、コネクターを全部アルトのモノに繋ぎ換えていてはキリがない。
その前にハーネスを掘り出すのにどれだけ手間がかかるかだ。

よって、セルボのハーネスからエンジン関係の線だけを分離してしまい、専用のハーネスを制作して、新たに引き直してしまうのだ。
どーせエンジンに行く線だけ剥がしてしまえば、残るのはメーターの表示と電源の+と−だけだろう。

a_wire1.jpg
手始めにインパネ回りを完全に裸にする。
ハーネスを取り出すためだ。
そしてテープを切り刻み、線色が完全に判別出来る状態にする。
さらにコンピューターユニットのフタを開けてみる。
案の定、基板に大まかな端子名の略称が入っている。
これを元に予想を立て、仮の端子表を書き上げていく。

a_wire2.jpg

それからエンジンに入るすべての線の行き先を調べ上げる。
ある程度の電気の知識とエンジンのコンピューターの仕組みを理解していれば、そうそう難しいことではないのだ。

予想した内容と行き先を照らし合わせ、シラミ潰しに辻褄を合わせていく。
寒い夜中、ボロボロの事故車の中に蛍光灯を焚き、かがみ込んでモソモソしてる光景は、ハタからみれば相当怪しかっただろう。
その甲斐もあって、予想は60%当たっていた。まあそれは良いのだが、そろそろ問題も出てくる。

ディーラーなどで、故障箇所を調べるダイアシグというのがあるのだが、こいつらの線を摘出してどうするかだ。
2度と使うことはないだろう(使いたくても絶対この車を診てくれるディーラーは無い)
この端子、一瞬すべて取り去ろうとも考えたのだが、一応残しておくことにする。

更にどうしても理解出来ない線が2本あった。
基板にある端子名で、「EL」と「FP」なのだが追いかけていくと、ダイオードを噛んだ後、ライト関係に入っているようなのだ。*1 コネクタの分類からしたら出力のはずだし、回路から考えたら入力にも見えるし・・・

とりあえず無視してしまう

端子名RSWという、速度センサーのカウント入力があるのだが、これをどうしてしまうかだ。
こいつの役割を考えてみる。

  • たんなる140Km/hリミッターのためだけに存在する。
  • 走らないとブーストが掛からない。
  • 走行状態を調べ、点火時期などを補正している。

スピードリミッターに使っているのは確実なのだが、この線を切れば単にリミッターが外れるだけなのかは自信がない。
ブーストコントロールは多分有り得ない。
タービンからアクチュエーターまで電装部品はまったく無いからだ。
とりあえず繋がずに走ってみないことには判らないので無視してしまう。

端子表が出来たところで、いよいよハーネスを切り張りする。
各コネクターごとに長さを合わせ、チョキチョキ切って長さを合わせ、再度ハンダ付けして接続する。
メーターなどに入る線や電源などは、接続先を書いた札を付ける。これを繰り返してようやく分離が完了した。

a_wire3.jpg

さて、この半自作ハーネスでエンジンは回るのか?(自信90%)


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*1 今から思えばフェールポンプコントロールと電気負荷用のアイドルアップですわ。
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