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炎魔焦熱地獄零號機(エグ・ゾーダス)

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さて、冷却とブローバイを対処する為にこんな仕掛けにしてみた。

jet5_1.jpg

以前のオイルパンに水冷式オイルクーラーを装備してみた。
仕組みはオイルパン内に車の鉄製燃料パイプをコイル状にして入れて冷却水を流すだけ。

jet5_2.jpg

なぜ熱伝導性の良い銅パイプを使わなかったのかって声が聞こえるが、 俺もそう思って最初は銅パイプを使って作ってたのだ。
がしかし、砂入れて酸素で炒りながら曲げてると穴が開いてしまう。
チクショウ面倒だなぁと思って燃料パイプを使ってみたら、炒らなくても

冷間曲げで十分加工出来た

のだ。
こりゃいいやってな事で採用となった。
チョット見にくいが、奥にある小さなホースニップルはブローバイ回収用のホースを接続する。
ここにホースを接続し、タービンの吸気口付近に回してやり吸い出してやろうという魂胆だ。
けどオイルパン自体が密閉されてないから余り意味無いとは思うけどまあ一応。

そして水冷式に改めたことによって循環ポンプとタンクが必要。
コレにはオイル循環と同じく底にフタをしたパイプに燃料ポンプを入れてみた。
ちなみに素材は

車のプロペラシャフト

だ。
解体屋という職業状、何かと車のパーツで製作されてるのがミソ。
あとホームセンターで入手出来る素材ですな。
最終的にこんな形になった。

jet5_4.jpg

冷却水に水を使うとポンプが錆びるので、LLCを使用する。
それでダメなら粘度の低いマシン油などを循環させてやろうかな。

てなモンで早速始動。
冷却は・・・う〜ん回り始めた短時間なら全然問題ないけど、クールダウンしている間に沸騰してしまう。
しかも使った燃料ポンプが熱なのかLLCなのかが不明だけど壊れてしまい、その間に煮立ってしまい、

辺り一面緑の液体の池

になってしまった。
やはりラジエターにファンをつけて強制冷却してやらんと難しそうだ・・・
とりあえずラジエターに水を掛けながら運転を続けてみてたら、 いきなりギョギョギョっと音を出してタービン停止。
なぜ?と思いチェックしてみたら・・・なんてこった・・・

軸がブレてやがる!

原因は・・・考えるまでもなくオイルが原因だろう。
というのも、たまたま手近にあった

エアーコンプレッサー用のオイル

を使ってたのだ。
やっぱり熱と負荷に耐えられなかったのか・・・・

しかしこれでは後々企んでた事が出来ない。
手持ちのタービン在庫は無いから、地元の解体屋に片っ端から当たってみる。
やはり良く壊れる事で有名なタービン、どこにも在庫が無ぇ。
それでも当たりつづけて、ようやくアルトワークスieの550ccのタービンを見つけた。
軸さえブレてなければ程度は問わないので安くしてねって条件&

同業者の付き合い

で格安にて分けてもらった。
あ、値段は言えないよ。(笑

早速取りに行って、指で軸ブレをチェックしてみたが問題無し。
速攻で買えって組替えてたら・・・ぬお!ちゃっかり

コイツもブレてやがるぢゃねぇか!

あ〜あ、やっちまったよ・・・指で押す程度じゃダメなのな。
返品するのも可哀想だから、良い勉強だったと思い諦めよう。
一応試してみた所、なんとか動くようなので、このタービンは完全にブッ壊すつもりで極限まで酷使してやろう。

てなもんで動く内に実働の動画を撮影。

filejet1.mpg

サイズは4.4MB程あるので覚悟して落としてくだされ。
音だけで良い&もっと生に近い音をって方はMP3版をどうぞ。

filejet1.mp3

一応映像の解説をしておくと、2回ほど炎を吹くがこれは起動失敗。
タービンが小さくなったのと、大き目のジェットの為始動性が落ちているのだ。
セルボモードのタービンだともっと簡単に回るんだけどね。
で、34秒辺りで一度バンっと音がして音のトーンが一段と上がり始める。
コレが正常起動。(本当ならバンとも言わないけどね)
音の迫力で言えばエアガンでエアを吹き込んでる音が一番迫力ある

ソレらしい音

がするんだけどね。(笑
実際の音は耳鳴りが取れなくなる程の音がします。

ちなみに後半に出て来る爪楊枝咥えたオッサンは、一部では白井内燃機工業の

カイチョー

とも呼ばれるウチのオヤジだ。
なんかオヤジも息子のこしらえたモノが妙に気になるらしく、色々口を出してくる。
こういうモンをこしらえるのが好きなのは、このオヤジの血というか

爺さんの血

らしく、昔は自家製フレームの自転車をこしらえて、肩に1台担ぎ、 もう1台は片手で牽引しながら

自転車コイで片道40キロ

離れた町まで行商に行ってたりしたそうな。
我が爺さんながら恐ろしい・・・

まあそんな話はどうでも良い。
動く内にもう1つの企みを実行せねばなるまい。
その話は次にて・・・


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